日本ワインのボトル
720mlのボトルが使われている理由は、日本でワイン造りが始まった当時、ボトル製造業界では4合瓶(日本の単位である4合は720mlに相当)が量産されていました。750mlを使うと製造コストが高くなったためと言われています。
日本のワインでもガラスビンの他にバッグインボックスや金属製の缶などのワインが販売されるようになりました。
ワインボトルの形について
ヨーロッパでは、ボトルの特徴からワインの味わいを判別することができるワインがあります。
日本ワインでは、ボトルの形から地域の特徴はわかりませんが、ボトルの形から味わいの傾向を参考にすることができます。
ボルドー型
フランス・ボルドー地方で主に使用されている「いかり肩」の形のボトルです。
渋味が特長のワインが多くオリが多いため長期保管時にはボトルを寝かして保存した時に肩の部分にオリを貯める事ができます。しっかりした重めのワインに使われることがあります。
ブルゴーニュ型
ブルゴーニュ地方では「なで肩」の形のボトルが使用されています。昔、ブルゴーニュの貯蔵庫が狭く保存場所が限られていたため、上下互い違いに保管するためこの形になったと言われています。
上品でエレガントなワインになります。
シャンパーニュ型
スパークリングワインに使用されているブルゴーニュ型ににたタイプのボトルになります。通常のワインと比べスパークリングワインは耐圧性のあるビンが使用されるため厚みがあり重いのが特徴です。
また、瓶に色がついているものはワインを光から守るためのものです。
透明のボトルに入っているワインはすぐに飲んで欲しいワインになります。
一升瓶(1.8リットル)
また、当時の日本では、世界基準である750mlの瓶は国内で製造されておらず、日本酒の瓶のサイズは、約1.8リットル入りの1升瓶が主流であり、四合瓶が登場したのは明治時代頃といわれています。
世界では珍しいこの一升瓶(1.8リットル)入りのワイン。現在でも少ないですが、製造・販売しているワイナリーが日本にはあります。
日本ワインのコルク・栓の種類
ワインの違いにより栓も使い分けがされていることを知ると面白いですね。
コルク栓
天然コルク
コルク樫の樹皮を厚くはがし樹皮から円筒形にくり抜いてつくられています。成長するまで約10年かかるため生産量が限定され人工のものよりも高価になります。あらゆる年代のワインに使用されています。
1+1
(ワンプラスワン/ツインコルク)
上部と下部に天然コルクのスライスが付けられ中心部分はテクニカルコルクと同じように作られています。天然コルクよりも安価であり天然コルクのように見える特徴があります。
テクニカルコルク
(圧搾コルク)
コルク樫から採取した樹皮を細かく粉砕し接着剤などで固めて造られています。天然コルクをくり抜いた後の残り部分を使うため天然コルクよりも安価になります。
合成コルク
(プラスチックコルク)
シリコン樹脂から作られるため樹脂製コルクと呼ばれることもあります。また様々な色があるのも特徴です。最近では長期熟成に適した合成コルクも作られています。
シャンパンコルク
上部が盛り上がったキノコのような形が特長ですがもともとはくびれのないコルクです。炭酸ガスが抜けないように密度の高いコルクになっています。コルクを抜く際はオープナーなど使用せず手で開栓するようにしてください。
スクリューキャップ栓(スティルヴァン)
材質はアルミ製です。新鮮なワインを新鮮なままおいしく飲むには優れたワインの栓になります。
ガラス栓(ヴィノロック/ヴィンテグラ)
スクリューキャップ同様に手で抜栓することができます。
栓を閉める時も上から押し込むだけです。簡単に開閉できるのが特徴です。
プラスティック栓(ゾーク栓)
開け方は下部にあるディアハンドと呼ばれる部分をくるくると回して取り、栓を回しながら上に引き抜くだけで簡単に開けられます。
また栓を閉めるときには栓の真上中央にあるボタンを押してからワインの注ぎ口に押しはめるだけで簡単に再栓できます。
王冠(栓)
再栓はできないため開けたら飲み切るかスパークリング用のストッパーなどを使用してください。