代表的な
日本ぶどうの固有品種※
白ワイン用
赤ワイン用
※固有品種:その土地にしかないブドウ品種のこと
日本で開発されたぶどう品種
★ = OIV登録
白ワインのぶどう品種 | |||
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品種名 | 品種 登録年 |
交配 | 概要(敬称略) |
甲州★ | — | 不明 |
ヨーロパ系ヴィニフェア種 × 東アジア系野生品種(ダビディ種)と言われているが、由来は諸説あり。奈良時代の僧、行基が薬師如来から授けられた説、平安時代末期1186年に雨宮勘解由が見つけたとも言われている。 交配・概要:※1 |
竜眼(善光寺) | — | 不明 |
明治の頃より長野県で栽培されている。 概要:※8 |
ローズ・シオター | 1927年 | ベーリー × シャスラー・シオター |
川上善兵衛が交配育種に成功。 品種登録年・交配・概要:※10 |
レッド・ミルレンニウム | 1929年 | 未詳1号 × ミルレンニウム |
川上善兵衛が交配育種に成功。 品種登録年・交配・概要:※10 |
笛吹 | 1974年 | ミルズ × アンジェロ・ピロバーノ |
山梨県果樹試験場登録品種。 品種登録年・交配・概要:※2 |
リースリング・リオン | 1975年 | 甲州三尺 × リースリング |
サントリーが開発。 品種登録年・交配・概要:※5 |
リースリング・フォルテ | 1983年 | 甲州三尺 × リースリング |
サントリーが開発。 品種登録年:※3、交配・概要:※5 |
信濃リースリング | 1991年 | シャルドネ × リースリング |
マンズワイン交配品種。 品種登録年:※3、交配・概要:※4 |
甲斐ブラン | 1992年 | 甲州 × ピノ・ブラン |
山梨県果樹試験場登録品種。 品種登録年・交配・概要:※2 |
サンセミヨン | 2002年 | 笛吹 × セミヨン (グロー・セミヨン) |
山梨県果樹試験場登録品種。 品種登録年・交配・概要:※2 |
モンドブリエ | 2016年 | シャルドネ × カユガ・ホワイト |
山梨県果樹試験場登録品種。 品種登録年・交配・概要:※2 |
コリーヌヴェルト | 2019年 | シャルドネ × ケルナー |
山梨県果樹試験場登録品種。 品種登録年・交配・概要:※2 |
★ = OIV登録
赤ワインのぶどう品種 | |||
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品種名 | 品種 登録年 |
交配 | 概要(敬称略) |
ヤマブドウ | — | 不明 |
日本に自生するアジア系ブドウの1種。 |
ベーリー・アリカントA | 1923年 | ベーリー × アリカント・ブスケ |
川上善兵衛が交配。 品種登録年・交配・概要:※10 |
マスカット・ベーリーA★ | 1927年 | ベーリー × マスカット・ハンブルグ (ヴィニフェラ種) |
川上善兵衛が交配育種に成功。 品種登録年・交配・概要:※10 |
ブラック・クィーン | 1927年 | ベーリー × ゴールデン・クィーン |
川上善兵衛が交配。 品種登録年・交配・概要:※10 |
清見 | 1970年 | セイベル13053 × ヤマブドウ |
北海道池田町ブドウ・ブドウ酒研究所(十勝ワイン)が開発。 品種登録年・交配・概要:※9 |
ネオ・アリカント | 1974年 | デラウェア × ベーリー・アリカントA |
山梨県果樹試験場登録品種。 品種登録年・交配・概要:※2 |
ふらの2号 | 1985年 | ヤマブドウ × セイベル13053 |
富良野市ぶどう果樹研究所交配品種。 品種登録年・交配・概要:※6 |
甲斐ノワール | 1992年 | ブラック・クィーン × カベルネ・ソーヴィニヨン |
山梨県果樹試験場登録品種。 品種登録年・交配・概要:※2 |
小公子 | 不明 | ヤマブドウ系の交配品種 |
山ブドウ研究家であり育種家、日本葡萄愛好会の澤登晴雄が開発。 交配・概要:※8 |
澤登ワイングランド | 1988年 | モスクワ・アムレンジス × 中島1号(ヤマブドウ) × セイベル13053 |
山ブドウ研究家であり育種家、日本葡萄愛好会の澤登晴雄が開発。 品種登録年:※3、交配・概要:※8 |
ヤマ・ソービニオン | 1988年 | ヤマブドウ × カベルネ・ソーヴィニヨン |
山梨大学の山川祥秀が開発。 交配・概要:※7 |
浅間メルロー | 2002年 |
メルロー |
マンズワイン交配。 交配・概要:※4 |
清舞 | 2000年 | ヤマブドウ × 清見 |
北海道池田町ブドウ・ブドウ酒研究所(十勝ワイン)が開発。 交配・概要:※9 |
山幸★ | 2006年 | ヤマブドウ × 清見 |
北海道池田町ブドウ・ブドウ酒研究所(十勝ワイン)が開発。 交配・概要:※9 |
ビジュノワール | 2008年 | 山梨27号 (甲州三尺 × メルロー) × マルベック |
山梨県果樹試験場登録品種。 交配・概要:※2 |
アルモノワール | 2009年 | カベルネ・ソーヴィニヨン × ツヴァイゲルトレーベ |
山梨県果樹試験場登録品種。 交配・概要:※2 |
ソワノワール | 2022年 | メルロー × ピノ・ノワール |
山梨県果樹試験場交配。 交配・概要:※2 |
★OIVとは?
International Organisation of Vine and Wineの略。
ブドウ、ブドウに関するあらゆる事を研究する機関で、本拠地はフランスあります。
2021年時点で、加盟国47か国。
ブドウの樹、ワイン並びにワインベースの飲料、食用ブドウ、レーズン、ブドウにまつわる製品に関する加顎堤、技術的に認証された技能を有した政府間組織です。
- EUにワインを輸出・販売するワインのラベル原料の品種名を表示することができる。
- 品種名が表示されたワインと表示のないワインでは、商品価値がまったく異なる。
- 北海道は地理的表示(GI)にも登録されているため、EU向けワインのラベルに「北海道」と表示することも可能。
- 国内市場において、山幸の知名度が向上すれば、北海道のワイン産業全体や観光業等関連産業への波及効果も期待できる。
日本におけるOIV登録の品種
2022年現在、日本で交配されてきた品種の中でOIV登録されている品種は下記の通りとなります。
Koshu
甲州
山梨県勝沼原産。西暦718年に僧行基によって伝えられたという伝説をもつ。
Muscat Bailey A
マスカット・ベーリーA
1927年、川上善兵衛により開発。
Yamasachi
山幸
2001年登録。北海道池田町ブドウ・ブドウ酒研究所により開発。
参考・出典元
- ※1
- 酒類総合研究所広報誌「エヌリブ」 第27号. P.2
- ※2
- 登録品種情報 醸造用ブドウ | 山梨県果樹試験場
過去に登録した品種 | 山梨県果樹試験場 - ※3
- 品種登録ホームページ(新)| 農林水産省
- ※4
- 日本ワインのぶどう品種 | マンズワイン株式会社
- ※5
- 登美の丘ワイナリー通信 | サントリー株式会社
登美の丘ワイナリーの今 | サントリー株式会社 - ※6
- About us | ふらのワイン(富良野市ぶどう果樹研究所)
- ※7
- 山川祥秀・守屋正憲・穴水秀教(1989年)「ヤマ・ソービニオンの品種特性について」. 『山梨大学醗酵研究所研究報告』24号. 山梨大学ワイン科学研究センター. P.1〜10
- ※8
- 澤登晴雄「ワイン&山ブドウ源流考」. ふたばらいふ新書. P.116, P.128
- ※9
- 池田町ブドウ・ブドウ酒研究所 「十勝ワイン・ジェネシス:池田町ブドウ・ブドウ酒研究所創世記物語」. P.106~109
- ※10
- 善兵衛のぶどう | 株式会社岩の原葡萄園