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【特集】第4のワイン「オレンジワイン(アンバーワイン)」完全ガイド!

オレンジワインイメージ画像

最古で最新の“第4のワイン”
オレンジワイン(アンバーワイン)

「オレンジワイン(アンバーワイン)」という名前を聞いて、果物のオレンジを想像される方も多いでしょう。しかし、その正体は白ぶどうを原料に、赤ワインの製法で造られたワインです。白・赤・ロゼに続く第4のカテゴリーとして、今や世界中のレストランやワインショップで欠かせない存在となっています。
そんな古くも新しいジャンル、“第4のワイン”と称される「オレンジワイン(アンバーワイン)」の魅力をお伝えします!

うま味と複雑さを引き出す「かもし」の魔法

「オレンジワイン(アンバーワイン)」が他のワインと決定的に異なるのは、その醸造プロセスにあります。通常、白ワインはぶどうを収穫してすぐに搾り、その「果汁」のみを発酵させますが、「オレンジワイン(アンバーワイン)」は白ぶどうを皮や種とともに漬け込んで発酵させます。この工程は「スキンコンタクト」、あるいはフランス語で「マセレーション(Maceration)」、日本語では「醸し」と呼ばれます。本来は赤ワインを造るための手法ですが、これをあえて白ぶどうに用いることで、化学変化が起き、独特の個性が備わります。

色彩のメカニズム:なぜ琥珀色になるのか?

白ぶどうの皮には、フラボノイドなどの黄色系の色素が含まれています。数日から数週間にわたるスキンコンタクトの間、果汁が皮と接触し続けることで、これらの色素がゆっくりと抽出されます。さらに、発酵中の微細な酸素接触により色が落ち着き、淡いレモンイエローから、深いゴールド、あるいは輝くようなアンバー(琥珀色)へと変化していくのです。

構造と質感:タンニンが生む「第4の骨格」

通常、白ワインにはほとんど含まれない「タンニン(渋み)」が種から溶け出します。これにより、白ワイン特有の「酸」に加えて、赤ワインのような「骨格(ストラクチャー)」が生まれます。口に含んだ時に感じる心地よい収斂性と、皮由来のアミノ酸がもたらす豊かな「うま味」が、「オレンジワイン(アンバーワイン)」を非常に多層的な味わいに仕上げます。

香りの進化:果実からスパイス、紅茶へ

皮とともに発酵させることで、香り成分の前駆体がより多く引き出されます。フレッシュな果実の香りに加え、完熟したアプリコット、オレンジピールの砂糖漬け、さらには乾燥させたハーブや、ダージリンのような上品な紅茶のニュアンスが現れます。この香りの複雑さが、料理とのペアリングの幅を劇的に広げるのです。

天然の保護剤:酸化防止剤の低減へ

皮や種から抽出されるポリフェノールには、強力な抗酸化作用があります。そのため、「オレンジワイン(アンバーワイン)」は酸化に強く、醸造の過程で添加されるSO2(亜硫酸塩/酸化防止剤)の量を、通常の白ワインよりも抑えることが可能です。これが「自然派ワイン」の造り手たちに好まれる理由の一つでもあります。

8,000年の伝統と現代の再発見

そのルーツは極めて古く、ワイン発祥の地とされる「ジョージア(旧グルジア)」にあります。
数千年前から続く、地中に埋めた土瓶「クヴェヴリ」で皮ごと発酵させる伝統製法が、2000年代にイタリアやスロベニアの造り手によって再評価されました。現地で「アンバーワイン」と呼ばれるこのスタイルは、今や「自然派ワイン」のトレンドを牽引する存在です。

なぜ今、日本で「オレンジワイン(アンバーワイン)」なのか?

「オレンジワイン(アンバーワイン)」は世界的なブームですが、特に日本での盛り上がりには明確な理由があります。

「甲州種」との運命的な相性

日本固有の「甲州」は、皮が薄紫色(グリ)をしています。この皮を一緒に醸すことで、甲州特有の繊細な風味に深みと複雑さが加わり、世界に誇れる「オレンジワイン(アンバーワイン)」が次々と誕生しています。

「和食」を繋ぐ救世主

魚の脂や出汁のうま味、醤油のコク。白ワインでは軽すぎ、赤ワインでは重すぎるような和の献立に、「オレンジワイン(アンバーワイン)」の“ほどよい渋みとうま味”が完璧に寄り添います。

美味しさを引き出す「作法」と「保存」

  • 温度は少し高めにし、冷やしすぎは禁物。香りが開き、渋みがまろやかになる10〜14℃がベストです。
  • 少し口の広いグラス(ブルゴーニュ型など)を使うと、複雑な香りの層をより楽しめます。
  • タンニンが豊富なため酸化に強く、白ワインよりも劣化が緩やかなため、抜栓後も長持ちします。冷蔵庫で1週間ほどかけて、味わいの変化をゆっくり楽しむことができます。

JWINE加盟ワイナリー
「オレンジワイン(アンバーワイン)」4選

マルス穂坂ワイナリー(山梨)

甲州 オランジュ・グリ
甲州 オランジュ・グリ
甲州 オランジュ・グリ
特徴 輝きのある美しい色調。グレープフルーツのような柑橘感と、甲州らしい上品な苦みが絶妙なバランスで共存。

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北海道ワイン(北海道)

旅路(たびじ)Orange
旅路(たびじ)Orange
旅路たびじOrange
特徴 北海道の希少品種「旅路」を使用。ジンジャーのようなスパイシーな香りが個性的。キリッとした酸味があり、魚介料理と好相性。

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島根ワイナリー(島根)

燈雲(とううん)
燈雲(とううん)
燈雲とううん
特徴 出雲の風土が育む、穏やかで包容力のある味わい。複雑味がありつつも飲みやすく、初心者にもおすすめ。

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丹波ワイン(京都)

デラ・グリ
デラ・グリ
デラ・グリ
特徴 京料理との相性を追求。繊細な酸と優しいタンニンが、京野菜の甘みや出汁の風味を優雅に引き立てます。

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究極のペアリング

【和食】

  • お寿司(特に穴子や光物)
  • 西京焼き
  • 天ぷら

【アジア料理】

  • 麻婆豆腐
  • 生春巻き
  • タンドリーチキン

【発酵食品】

  • ブルーチーズ
  • いぶりがっこ
  • カラスミ

シーン別おすすめメニュー

「オレンジワイン(アンバーワイン)」のポテンシャルを最大限に引き出すための、具体的なメニュー提案です。

家庭で楽しむ和食


  • 鶏の照り焼き
    甘辛いタレと「オレンジワイン(アンバーワイン)」の適度なボリューム感がマッチ。
  • 筑前煮(がめ煮)
    根菜の土っぽさと、熟成感のある香りが同調。
  • アジのなめろう
    味噌の風味と青魚の脂を、ワインの渋みがスッキリと切ってくれます。

ちょっと贅沢な食卓


  • 穴子の白焼き or 蒲焼き
    穴子の独特な風味に、皮の渋みがアクセントを加えます。
  • フォアグラの大根添え
    出汁で炊いた大根と、濃厚な食材を繋ぐのに最適。

意外な組み合わせ


  • 海老のチリソース
    辛味と酸味の両方を持つ中華にも、「オレンジワイン(アンバーワイン)」なら負けません。
  • キムチ or チーズフォンデュ
    乳酸発酵の酸味とワインの複雑さが響き合います。

白でも赤でもない、けれどその両方の良さを兼ね備えた「オレンジワイン(アンバーワイン)」。
一度その「うま味の魔法」を知れば、あなたのワインライフはもっと自由で豊かなものになるはずです。

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