メルローの剪定が本格始動!銀世界の太田圃場の様子をお届けします

2026年2月
「アルプス」通信
立春を過ぎ、暦の上では春を迎えましたが、信州の冬は今がまさに正念場です。アルプスファーム太田圃場では、最低気温がマイナス10℃を下回る厳しい寒さが続いています。
2月8日には、この冬一番とも言える雪が降り、翌朝の圃場は見渡す限りの銀世界へと姿を変えました。静寂に包まれた雪原の中で、今年も良質なぶどうを育むための大切なプロセスである“剪定”作業が着々と進んでいます。
白から赤へと移り変わる剪定作業

1月は主にシャルドネなどの白ぶどう品種の剪定を行ってきましたが、2月に入り、現在はメルローを主体とした赤ぶどう品種の作業がピークを迎えています。一口に剪定と言っても、品種や仕立て方によってその手法は大きく異なります。
「コルドン方式」による効率的で美しい樹造り
太田圃場のメルローでは、主に「コルドン(Cordon)方式」という剪定手法を採用しています。1月に実施したシャルドネの「ギュイヨ・ドゥーブル(Guyot Double)方式」が、毎年新しい枝を更新していく手法であるのに対し、「コルドン方式」は、横に這わせた太い枝を永久的な主枝として固定するのが特徴です。
【コルドン方式のポイント】
- ・2芽残しの徹底
- 結果母枝に対して、一律に2つの芽を残して切り揃えていきます。
- ・作業のスピード感
- 判断基準が明確なため、ギュイヨ方式と比較して「オートマチック」に作業を進めることができ、広大な圃場を効率よく管理することが可能です。
整然と並ぶ冬のシルエット


剪定を終えた後のぶどう畑は、余分な枝が取り除かれすっきりとした景観へと一変します。
雪の中に並ぶ、ぶどうの樹々は凛とした美しいシルエットを描き、その整然とした佇まいはまるで春の芽吹きを静かに待つ芸術作品のようです。
この厳しい寒さを乗り越えることで、ぶどうは力強い生命力を蓄えます。冬の静寂の中で整えられた一枝一枝が、やがて秋には芳醇なワインへと繋がる豊かな実りをもたらしてくれることでしょう。
厳しい冬の作業はまだ続きますが、次回の通信でもファームの「今」をお届けしてまいります。どうぞお楽しみに。