「紫波メルロー」2025年ワインづくりがブドウの開花とともに始動!

2025年6月
紫波フルーツパーク
ワイナリー通信
2025年、岩手県紫波町では、今年もまた特別なワインづくりが始まりました。
この地で、契約農家との協働と深い情熱によって育まれる、紫波の「メルロー」。
その豊かな味わいと、土地の個性を最大限に引き出すワインづくりの舞台となるブドウ畑の様子をお届けします。
春の息吹、メルローの芽吹き


例年よりも涼やかな春となった紫波町。4月から5月にかけて、朝露に濡れたブドウ畑は柔らかな光に包まれ、静けさの中に期待が満ちていました。農園スタッフは一つひとつの芽を大切に見守りながら、季節の移ろいを肌で感じ、丹念な作業を続けています。
初夏の躍動、ほころび始めたブドウの花

そして6月。初夏の陽射しがブドウ畑を力強く照らし始めると、「紫波メルロー」のブドウたちは一斉に成長のスピードを上げ、生命力あふれる緑の葉が勢いよく広がっています。日々変化するブドウの姿に目を凝らし、慌ただしくも充実した時間を過ごす中、6月19日には、ついにメルローの圃場の一部で小さな花がほころび始めました!これは、今年のワインづくりが本格的に始まった証です。
人の情熱と紫波の風土が育む、唯一無二のメルロー

山々と豊かな田園に囲まれた岩手県紫波町。この地で「自園自醸ワイン紫波」は、地域に深く根ざしたワインづくりを続けています。私たちが特に情熱を注いでいるのは、赤ワイン用品種のメルローです。フランス生まれであるこのメルローが、紫波の風土と人の手によってどんな表情を見せてくれるのか、その可能性を追求し、日々挑戦を重ねています。
目指すのは、岩手らしい凛とした酸と、しっかりとした果実味が共存するワイン。口に含んだ瞬間に、紫波の大地と四季の記憶が広がるような、まさに特別な味わいを皆さまの食卓にお届けしたいと、私たちは心から願っています。
“顔の見えるブドウ作り”が織りなす紫波メルロー

紫波町のメルローは、自社畑だけでなく、地域の契約農家の皆さんと共に大切に育てられています。私たちはただブドウを原料として仕入れるのではなく、それぞれの畑ごとに栽培方針を共有し、収穫のタイミングも現地で一緒に確認しながら決定しています。畑で顔を合わせ、土に触れ、ブドウの成長を共に喜び合う。そんな“顔の見えるブドウ作り”こそが、「自園自醸」の本質です。
紫波の豊かな土地の個性と人の思いが重なり合い、唯一無二の「紫波メルロー」は生まれます。今年もまた、自然と人が織りなす物語が始まりました。皆さまの食卓に、紫波の美しい風景とともに特別な一杯をお届けできるよう、心を込めてワインづくりに励んでまいります。