春の訪れとともに進む、片丘圃場の剪定と誘引作業の様子をお届け!

2026年3月
「アルプス」通信
効率と土地柄に合わせた棚圃場の「スマート仕立て」


昨年末から取り組んできた剪定作業は、欧州系品種の垣根圃場がひと段落し、春の訪れとともに棚圃場(コンコード・片丘エリア)へと移っています。
アルプスファームの棚圃場では、自然型に比べて作業効率に優れた「スマート仕立て※」を採用しています。現在は、主枝から北に向かって伸びる枝の剪定を進めています。
不定芽を除き、結果枝に3芽を残して剪定していきますが、ここ片丘エリアは1年を通じて南風が強く、特に春先はかなりの強風に見舞われます。そのため、風によって新梢が欠損してしまうリスクを考慮し、あえて芽数を多めに残して発芽させます。その後、生育状態や着果量を見極めながら「芽欠き」で調整を行うのが、この土地ならではの工夫です。
剪定を終えた樹は非常にスッキリとした樹形になり、見ているこちらも清々しい気持ちになります。
垣根状や平面状に樹形を整え、機械化や作業をしやすくする仕立て方です。
4月の防除に向けた垣根圃場の誘引作業


一方、すでに剪定を終えた垣根圃場では、誘引作業を開始しました。
「ギュイヨ方式※」で剪定した結果枝を、フルーツラインのワイヤーに沿って寝かせ、丁寧に固定していきます。
4月初頭に行われる今シーズン最初の防除に間に合うよう、急ピッチで進めています。結果枝を折ったり、大事な芽をワイヤーに引っかけてしまわないよう、一本一本慎重に扱い、最後は先端をテープで固定して仕上げます。
垣根仕立ての種類の一つで、長梢と短梢を1本ずつ整える“サンプル式”と長梢を2本左右にとって整える“ドューブル式”があり、長梢を毎年入れ替えていくため定着まで時間はかからないというメリットがあります。
春の繁忙期に向けて

北アルプスの山々はまだ冬の装いですが、3月に入り、日中の気温も少しずつ上がってきました。
剪定や誘引が終わると、次は植栽、そして芽欠きと、いよいよ農繁期に突入します。スタッフ一同、気を引き締めて作業に取り組んでまいります。
本年も、アルプスファームのブドウの成長をどうぞ見守ってください。
「片丘の強風」という土地の個性に合わせ、芽数を調整しながら収量を確保する栽培の工夫、非常に興味深く拝見しました。剪定を終えた美しい樹形から、新しいシーズンへの力強い鼓動が伝わってくるようです。
これからいよいよ忙しい季節が始まりますが、栽培チームの皆様、お体に気をつけて頑張ってください。今年も素晴らしいブドウが育つことをJWINEスタッフ一同応援しております!