アルプスさんから夏の圃場のお知らせです!
長野県塩尻市アルプスから圃場のお知らせです。
日本ワインを学ぶのページにある「日本のぶどう畑の一年」にも登場しているヴェレゾン※、除葉のお話です。
ブドウが成熟するにつれ、緑色だった実が黄緑色から紫色へと色づいていく事。
ヴェレゾン
8/18 ぶどうの色づきが始まりました。この時期にしか見られない美しい姿です。
開始から2〜3週間かけて徐々に全体に着色していきます。昨年と比べて5〜6日早い生育になります。
写真はメルローになります。
今年はぶどうの実が割れるのを防ぐため一部の区画で笠掛けをしました。
また、ぶどうが熟してくるとムクドリが寄ってきます。鳥害防止のバードネットも取り付けました。
除葉作業
リーフストリッパーを使用して除葉作業を行います。
トラクターの先端にリーフストリッパーを取り付け、垣根に沿ってトラクターを走行させることでぶどうの房周りの葉を除去していきます。
除葉のメリットについて
- 黒ぶどうでは、房への日当たりが良くなる事でポリフェノール含有量が増え着色が良くなります。
- 赤ワイン品種では太陽光が当たる事でピーマン臭の原因となるイソブチルメトキシピラジンが減少します。
- 房回りの風通しが良くなることと房の薬剤の付着がよくなるため、病気に掛かるリスクが減ります。
- 収穫時の作業が軽減されます。
この機械は、スリットの入った白いローラーが回転することで葉を巻き込み、破砕して前方に排出します。デメリットはローラーを垣根に近づけ過ぎると房を巻き込んでしまったり果粒を傷付けてしまう恐れがあるため、操作する側は細心の注意が必要です。
リーフストリッパーが通過した後は、房がフルーツラインにきれいに並んで見えるようになりました。このマシンは導入して4年目となりますが作業効率が向上できるため、現在では無くてはならない機械です!
トンボが飛び、時折涼しい乾いた風を感じる季節になりました。
収穫まであともう少しです。今年のぶどうの出来を楽しみにスタッフ一同作業に励んでいます。
JWINEスタッフコメント
長野では春先に気温が下がるなどぶどうの生育に少し心配な時期がありましたが順調に成長していおりますね。
9月下旬には毎年収穫をお手伝いさせて頂く機会があるので今年も楽しみです。