厳寒の中でも心は暖か♪「鶴沼ワイナリー」から秋冬の圃場の様子が届きました!

2024年11月~2025年2月
「鶴沼ワイナリー」通信

次シーズンへ向けた準備開始
2024年11月6日 (水)

葉の色づいた圃場の様子

今年の収穫も無事に終了し、やっと一息つく間もなく、次のシーズンに向けた準備が始まります。収穫を終えた畑では、これから来年に向けての剪定作業が進められます。
ここ鶴沼では、12月から3月まで例年2メートル近い雪に埋もれるため、作業は12月上旬までに終了する必要があります。
剪定ではまず、架線から枝を外し、母子固定紐を慎重に切り取ります。その後、架線をすべて降ろし、冬越しの準備を進めます。
寒さが日に日に厳しくなる中、作業はスピードと丁寧さの両立が求められる大切な工程です。

雪と冷たい風の中での剪定作業
2024年11月7日 (木)

雪の中での剪定作業の様子

立冬の朝、今年初めての雪がちらつき始めました。とうとう本格的な冬の訪れを感じる瞬間です。
雨よりも雪の方が作業中に濡れる心配が少なく、身体の冷えが和らぐようにも感じますが、それでも冷たい風が吹く中での作業は厳しいものです。
手がかじかみ、剪定はさみを握る指先に力が入りにくくなることもあります。それでも、一枝一枝丁寧に剪定を進めていきます。
冬の厳しさは、私たちの作業の一部であり、この土地でワインを育てる者にとって欠かせない季節の一コマです。

季節外れの暖かさ
2024年11月27日 (水)

雨の中での作業風景

朝7時の気温は、昨日のマイナス1.3℃から一転、今朝はなんと8.6℃と季節外れの暖かさを記録しました。そんな気温の急変に加え、今日は強い雨が降り続いています。
雨音と剪定はさみの鈍い「カチッ」という音が響く中での作業は、手間がかかるものの、自然と向き合う私たちにとって日常の一部です。
このような気象の変化があると、ぶどうの育成や収穫にも影響が出る可能性があるため、今後の天候にも注意深く目を向けていきます。

春を想いながら吹雪の中で作業
2024年11月29日 (金)

吹雪の中の作業風景

ついに本格的な雪が降り始め、畑は一面の銀世界に変わりました。時折、強い風が吹き荒れる吹雪の中での作業となり、視界が悪くなる瞬間もあります。
雪が積もると、剪定作業のペースはどうしても遅くなりますが、それでも手を緩めず一歩一歩進めていきます。
自然の厳しさを感じながらも、この雪が春には豊かな水分となり、ぶどうの育成を助けてくれることを思うと、不思議と心が暖かくなる瞬間もあります。

例年よりも良質なぶどうを収穫
2024年12月6日 (金)

剪定作業の終了した圃場の様子

全ての剪定作業が無事に完了しました!春の母子固定作業から始まった2024年の農作業がこれで全て終了です。
今年は天候に恵まれ、例年を上回る良質なぶどうを収穫することができました。この結果にスタッフ一同、大きな喜びを感じています。
2024年ヴィンテージのワインが、皆さまにどのように受け入れられるか、今から期待に胸が膨らみます。ぜひお楽しみにお待ちください。

欠かせない屋根の雪下ろし作業
2024年12月下旬

社屋の屋根の雪下ろし作業の様子

最高気温がマイナスとなる真冬日が2週間も続いています。年末を迎える頃には、例年に比べて雪が少ないとはいえ、積雪は55㎝に達しました。そのため、正月休み前には屋根の雪下ろし作業が欠かせません。
今年は2年連続で雪が少なめのようですが、それでも厳しい冬の寒さは変わりません。
冬の間、ぶどう畑は静寂に包まれ、次の春を待つ時期となります。

自然から与えられる課題
2025年1月8日 (水)

昨年よりも40cm低い積雪の圃場の様子

今年の積雪量はさらに少なく、昨年のこの時期に130㎝あった積雪が、今年は90㎝にとどまっています。このような雪の少なさは、私たちにとって利便性の面では助かる部分もありますが、春以降の水分量や土壌の状態への影響が懸念されます。
自然と共に仕事をする私たちにとって、こうした気象条件の変化は常に注視すべき課題です。

物産展での販売応援
2025年1月18日 (土)

物産展での販売応援の様子

東武百貨店池袋店で開催された 『冬の大北海道展』にて 販売応援を行いました。
イベント名には「冬」とありますが、今年はまるで「春」を感じさせるような暖かさで、会場も大勢の人々の熱気で賑わいました。
今回初めて『北海道浦臼町 鶴沼ワイナリー』として鶴沼ワインの出店を果たし、十数年ぶりの物産展での販売に携われたことは大きな喜びでした。
「鶴沼」の名をより多くの方々に知っていただけるよう、これからも努力を続けていきます。

今後への懸念と展望
2025年2月下旬

平年より少ない積雪の様子

平年並みの積雪量といわれた2023年2月の205㎝に比べ、今年の積雪量はその約60%にあたる程度で、地域の気象状況には大きな違いが見られます。こうした雪の少なさが春以降のぶどうの生育にどのような影響を与えるのか、今から気がかりです。
気候の振れ幅が大きい昨今、私たちはその変化に柔軟に対応しながら、より良いワインづくりを目指していきます。

次回の通信では、春の訪れとともに活気づく鶴沼の様子をお届けする予定です。どうぞお楽しみに!

通信ありがとうございました!
鶴沼の四季折々の風景や、丁寧なワイン作りへの取り組みに感動しました。厳しい環境の中での作業、本当にお疲れ様です。
齋藤農場長をはじめ、皆さまの努力が詰まった2024年ヴィンテージを楽しみにしております!

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