異例の冬を超えて春を迎える準備を始めた「朝日町ワイン」からお便りが届きました!

剪定作業を始めた旭町ワインの圃場

2024年1月
「朝日町ワイン」通信

初めて経験する雪のないお正月

暖冬なのか地球温暖化の影響なのか、雪国である山形県の朝日町に雪が降らず、雪のほとんど無いお正月を過ごしました。
これまで経験したことの無い事が起きています。

例年よりかなり早い剪定を開始

圃場での剪定作業の様子

例年であれば3月上旬から開始する自社畑の選定作業を、今年は1月29日から始めています。
昨年のこの時期は1mほどの積雪があり、畑に入れない状態でした。
今年はなんと10cm程です。

圃場での剪定作業の様子

自社畑は「垣根栽培」※1の「長梢剪定」※2で栽培しているため、今年使用する母枝を見極め、余分な枝を全て切り落とす作業をします。

これから2月に入り雪が降る可能性はありますが、春に向けて今できる作業を進めています。

「垣根栽培」とは、ぶどうの樹の主流の仕立て方とされ、支柱間に張った針金や枠などに枝を誘引し、垣根のように仕立てる整枝法のことです。樹形を垂直な平面状にすることにより作業性や日の当たりが良くなります。

「長梢剪定」とは、ぶどうの剪定法の一つとなります。垣根仕立てでのぶどうの剪定法は、「長梢剪定(ちょうしょうせんてい)」と「短梢剪定(たんしょうせんてい)」に大きく分類されます。
「長梢剪定」は、前年の枝(結果母枝)を5〜12芽を残して切り落とす昔ながらの剪定法のことで、樹の成長具合や枝の状態・太さなどによって残す芽の数を調節できるため、あらゆる品種に適応できますが、見極めが重要となるため、経験と知識が必要となります。
一方の「短梢剪定」は、2〜3芽を残して切り落とす剪定法で、初心者でも簡単に作業が可能です。

「仕立て」について詳しく知りたい方はこちら

年末年始山形では雪が降らず東北地方は異常な天候となっているようです。
気温が下がれば雪がないぶどうの樹は凍ってしまうため、枯れてしまう恐れもあります。
日本だけでなく地球規模で異常気象となっています。ぶどうの樹が無事に春を迎える事を祈ります。

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